名刺に表記する内容は名前だけでもいいの?
ビジネスシーンでは名前だけの名刺を見かけることはほとんどありません。
しかし、実際名刺を作成する際に、名前だけでも良いのではと考えたことがある方もいるでしょう。
そこで本記事では、名前だけの名刺がおすすめできない理由と、基本的な表記内容、プラスしたい表記内容をご紹介します。
・名前だけが表記された名刺は実際どうなの?
・名刺の表記内容を決める際のポイント
・名刺に表記すべき基本的な内容
・名刺にプラスで表記すべき内容
名刺を作成するにあたって表記内容で迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
名前だけが表記された名刺は実際どうなの?
名刺に表記する内容に絶対はないため、シンプルに「名前だけでいいのでは?」と考える方もいるでしょう。
名前だけの名刺であれば、用紙さえ用意すれば自分で簡単に作成できますし、コストも抑えられます。
しかし、ビジネスシーンで利用する名刺の場合、名前だけの名刺はおすすめできません。
なぜ、名前だけの名刺はNGなのでしょうか。
大きく4つの理由をご紹介します。
名前だけ分かってもあまり意味がない
名刺は、初対面の相手に対し自分を知ってもらうために渡すツールです。
もちろん、名刺だけですべての情報を伝えられるわけではありませんが、相手は名刺の情報からどんな人かある程度判断します。
名前だけ表記されていても、他の情報がなければ何も分からないため、相手は困惑してしまうでしょう。
新たなビジネスに繋がらない
名刺に会社の情報や事業内容などが分かりやすく表記されていれば、名刺交換をきっかけに新たなビジネスが生まれる可能性は大いにあります。
しかし、名前だけの名刺では、どんな会社の人なのかどんな事業内容なのかが全く分からないため、取引をしたいと感じてもらうのは難しいでしょう。
連絡先がなければ仕事のやり取りができない
あたり前のことですが、名前だけの名刺では連絡先が分からず、仕事のやり取りをしたくてもできません。
相手は「自分とは仕事をしたくないのか」と感じて、信頼を失う可能性があります。
フリーランスの方など、個人の電話番号を載せるのは抵抗がある方もいると思いますが、名前だけの名刺は避けた方が良いでしょう。
悪い印象をもたれることがある
名刺交換は相手の第一印象を左右する大切な行為ですが、名前だけの名刺では悪い印象をもたれることがあります。
また、名刺交換で自分のことを覚えてもらおうにも、名前以外の情報が無ければ覚えてもらえないでしょう。
仮に覚えてもらえたとしても、「よく分からない人」「信用できない人」のように、悪いイメージばかりが残ってしまう可能性もあります。
名刺の表記内容を決める際のポイント
名刺の表記内容は、渡す相手のことを想像して決めるのがポイントです。
自分の名刺だから、自分が気に入ったデザインや内容にしたいと思うかもしれませんが、ビジネスにおいて名刺は自分を表す大切なツールになります。
最初にもご紹介したように、名前だけの名刺であれば相手からは「自分のことしか考えられない人」ととらえられる可能性もあるでしょう。
表記内容を決める際は、どんな情報があれば相手が分かりやすいかを考えてみてください。
そのうえで、自分が伝えたい情報を合わせて表記しましょう。
名刺に表記すべき基本的な内容
名前以外にどんな情報を表記すれば良いのか迷うと思いますが、どの職業の方でも以下の内容は表記しておくと良いでしょう。
- 会社名
- 肩書き
- 氏名
- 住所
- 電話番号(FAX番号)
- メールアドレス
会社名と肩書きがあれば、どんな会社でどんな立ち位置の人なのかが分かります。
また、電話番号やメールアドレスを表記しておけば、仕事のやり取りが必要になった時もスムーズに連絡が可能です。
フリーランスの方の場合、先程もご紹介したように個人の電話番号や住所を表記するのは抵抗があると思います。
しかし、信用にも関わる大切な内容なので、仕事用に別途携帯を用意したり、レンタルオフィスやコワーキングスペースの住所をレンタルして表記するなど、何らかの対策を行う必要があるでしょう。
名刺にプラスで表記すべき内容
基本的な内容に加えて、プラスで表記すべき内容は以下です。
- 資格や経歴
- 事業内容や実績
- 取扱い商品やサービス
- 会社のWebサイトやSNSアカウント
- 詳細のプロフィールやメッセージ
それぞれ詳しく見てみましょう。
資格や経歴
名刺に資格や経歴を表記しておけば、「どんな仕事ができる人なのか」「どれくらいの能力があるのか」などが一目で分かります。
相手と今後取引をするかどうかの判断材料や信頼に繋がる情報なので、資格や経歴がある場合は積極的に表記するのがおすすめです。
とくに、会社という看板がないフリーランスの方は、きちんと表記しておいた方が良いでしょう。
ただし、職種に関係ない資格などを表記すると、信頼が下がることもあるため注意してください。
事業内容や実績
資格や経歴と同様、事業内容や実績を分かりやすく表記しておけば、今後の取引の参考になるため、新たなビジネスを生む可能性があります。
長々と表記して見づらい情報は逆効果なので、相手に上手くアピールできるようコンパクトにまとめましょう。
情報が多くてまとめにくい場合は、QRコードなどを活用するのもおすすめです。
取扱い商品やサービス
取扱い商品やサービスがある場合は、相手に興味をもってもらえる要素の一つなので表記しましょう。
名刺交換でいかに相手に覚えてもらうかは重要なポイントです。
自分の情報に加えて、取扱い商品やサービスが表記してあれば、より印象に残りやすくなります。
会社のWebサイトやSNSアカウント
会社のWebサイトやSNSアカウントがある場合も記載するのがおすすめです。
名刺を上手く活用したとしても、表記できる情報は限られます。
すべてを表記すると見づらくなり、本当に伝えたい情報も伝わらなくなってしまうでしょう。
会社のWebサイトやSNSであれば多くの情報が掲載されているため、相手に直接確認してもらうことで効率良く伝えられます。
表記する際は、URLやアカウント名を直接打ち込む手間を省くためにも、QRコードに変換しておきましょう。
また、名刺交換時に「よろしければサイトもご確認ください」など、一声かけておくとより丁寧です。
プロフィールの詳細やメッセージ
名刺でさまざまな情報を伝えたとしても、どんな人なのか人柄までは伝えづらいでしょう。
プロフィールの詳細を表記しておけば、趣味などの情報から話が盛り上がり、「面白い人」「まじめな人」など、相手にさまざまな印象を与えられます。
また、場の空気が和らぎ、相手と打ち解けやすくなることもあります。
さらに、相手に対するメッセージなどを手書きで表記するのも有効です。
たとえば、「〇〇様にお会いできるのを楽しみにしておりました」「〇〇でお困りの際はお気軽にご連絡ください」など、相手がメッセージを読んで嬉しくなるようなプラスの内容を事前に表記しておきましょう。
注意したいのは、相手の目の前でメッセージを記入しないことです。
マナー違反になるため、メッセージを記入したい場合は事前に準備しておいてください。
まとめ
本記事では、名前だけの名刺がおすすめできない理由と、基本的な表記内容、プラスしたい表記内容をご紹介しました。
名前だけの名刺は、職種によっては受け入れられるかもしれませんが、ビジネスにおいては不向きです。
相手に悪い印象を与えないためにも、ぜひご紹介した基本的な表記内容やプラスしたい表記内容をもとに名刺を作成してみてください。