プライベート用の名刺は作ったほうがいいの?
プライベートの場面で名刺をもらって、どう対応したらいいのか分からず困った経験はありませんか?
ビジネスシーンで名刺交換は当たり前のマナーとして定着しているので、相手が渡してきた時にこちらが渡さないのは非常に失礼です。
しかし、プライベートでは名刺自体を持ち歩いていない、もしくは会社の名刺しか持っていないケースが多いかと思います。
また、プライベート用の名刺を持つのに憧れている方もいるかもしれません。
そこで本記事では、プライベートで名刺を渡された際の対処法や、プライベート用の名刺がおすすめのケースなどを紹介していきます。
- 名刺交換はビジネスシーンに限定しよう
- 名刺をもらった際はお礼を伝えよう
- プライベートで名刺を渡された際の対処法3選
- プライベート用の名刺がおすすめな2つのケース
プライベートで名刺をもらった時に、好印象を与えスマートに対応できるようになりたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
名刺交換はビジネスシーンに限定しよう
プライベートで名刺の交換は必要ありません。
会社の名刺は業務中に使用するため支給されているもので、プライベートでは会社員の立場ではないからです。
業務以外で会社名が記載されている名刺を交換するのは、非常識だと捉えられる可能性があります。
セキュリティの観点からも、プライベートで名刺を渡さない方が良いです。
名刺には会社や個人の情報が記載されており、SNSのアカウントを荒らされるなど悪用されないとは言い切れません。
ビジネスシーンで名刺交換をしたのであれば、トラブルが起きても会社として対応ができます。
しかし、プライベートで渡した場合は対応しきれず、自分で解決しなくてはならないケースが出てくるかもしれません。
会社のイメージダウンや損害になるだけでなく、自身のリスクにつながる可能性があります。
名刺をもらった際はお礼を伝えよう
プライベートで名刺をもらった場合は、最低限のマナーとしてお礼は伝えてください。
こちらから名刺を渡さないにせよ、相手を不快にさせないよう失礼のない対応や受け取り方を心掛けましょう。
ビジネスの場と同じく、「頂戴いたします」と一言添えて両手で丁寧に受け取ってください。受け取る際に名前を確認し、会話の中でさりげなく相手の名前をいうと好印象を与えられます。
その場ですぐにポケットにしまったり、逆に忘れて帰ったりするのは印象が良くありません。
会話が終わればカバンや財布にしまい、丁寧に持ち帰ってください。
プライベートで名刺を渡された際の対処法3選
実際にプライベートで名刺をもらった時は下記の3つを心掛けてください。
- 相手が仕事中の場合は名刺をもらうだけで交換はしない
- お互いプライベートの場合は後日お礼の連絡をすると丁寧
- 好印象を与えたい相手ならその場で連絡先を交換する
それぞれ解説していきます。
相手が仕事中の場合は名刺をもらうだけで交換はしない
プライベートで名刺をもらう場面としては、相手は仕事中のケースが多いです。
たとえば下記の方たちです。
- 保険の営業マン
- 自動車の販売員
- アパレル店員
- 家電量販店の店員
- クリニックなどの医師
このような方から名刺を渡された時は、もらうだけで交換する必要はありません。
「私があなたを担当しますよ」「次回来店された際に担当するので呼んでください」という意味で渡されるからです。
また、「いつでも連絡してください」という営業の連絡先として渡すパターンがあります。
基本的に、相手側は名刺を渡されるとは想定していないので、名刺交換を気にする必要はありません。
お互いプライベートの場合は後日お礼の連絡をすると丁寧
お互いプライベートの場合は、もらった相手個人のメールアドレスやショートメールにお礼をすると丁寧です。
仮にアドレスや番号が分からないケースなら、口頭で構わないので次回会った時に必ずお礼を伝えてください。ビジネスの場でないとはいえ、名刺をもらって反応が無いのは失礼と考える人がいます。
また、ビジネスとは関係していなくても、その後関係を築き良い友人になる可能性があります。
とくに大人数が参加する場で名刺をもらった時は、なるべく早めにお礼メールを送るのが基本です。
数日経ってしまうと、自分の印象が薄れて相手がはっきりと思い出せない可能性があり、せっかくのお礼が無駄になってしまいます。
好印象を与えたい相手ならその場で連絡先を交換する
自分が憧れている人や興味のある人、企業の社長などから名刺をもらった時は、必ず電話番号やアドレスなどの連絡先を交換してください。
また、名刺をもらうだけでこちらが渡さない場合は、口頭での具体的な自己紹介を心がけましょう。
その際、書籍やインタビュー記事、何かしらの発信をされている方なら感想を述べて、アピールすると好印象を持ってもらいやすくなります。こちらが興味を持っているのが伝わるので、名刺の素材やデザインに触れるのもおすすめです。
とくに凝ったデザインの名刺にしている場合、こだわりや思い入れがあるはずなので、話がはずみ相手は嬉しい気分になるはずです。
プライベート用の名刺がおすすめな2つのケース
自分のことを知ってもらうために、プライベート用の名刺を活用する方が増えています。
会社の名刺ではなく、個人的な名刺を持つのに憧れている人は、いるかもしれません。
また、名刺の交換はビジネスシーンのみで構わないという話をしましたが、プライベートの名刺をおすすめするシーンはあります。
ここから2つのケースを紹介していきます。
副業で仕事を獲得したい
副業で仕事を獲得したいと考えている場合は、プライベート用の名刺がおすすめです。
個人のメールアドレスやFacebookアカウント、Xのアカウントや個人ブログなど、会社の名刺には記載できない情報を盛り込めます。
飲み会の場や情報交換会、趣味のイベントなど本業以外で知り合った方に名刺を渡せれば、話も盛り上がるでしょう。
たとえその場で仕事につながらなくても、名刺がきっかけで思い出してもらい、今後仕事の連絡をもらえる可能性があります。
また、副業においては、名刺を持っているだけで信頼度が高まります。
連絡先や個人情報が記載された名刺がある人と、名刺が無くて問い合わせ先が分からない人で、信頼度に差が出るのは当然です。
独立が決まっており人脈を広げたい
独立し個人で活動するのが決まっている方は、プライベート用の名刺を渡すのがおすすめです。
名刺には個人情報だけでなく、スキルや実績を記載できるので、アピールやブランディングに役立ちます。これから仕事を始める時に、多くの人を知っている方が有利なので人脈を広げたいと思っているでしょう。
クライアントや見込み客だけでなく、ビジネスパートナーとなるかもしれない方とつながれる可能性があるので、人脈は大切です。
勉強会や異業種交流会、セミナーなどで名刺を渡し交流すれば、ビジネスチャンスにつながる話が生まれたり、多くの方と知り合えたりします。同じテーマに対して興味を持つ人への名刺の配布は、効率よく人脈を広げる方法でもあります。
商工会議所や、青年会議所などの地域の経済団体に参加し名刺を配るのも、地元の人脈を広げるにはおすすめです。
まとめ
本記事では、プライベートで名刺を渡された際の対処法や、プライベート用の名刺がおすすめのケースなどを紹介してきました。
プライベートでは会社員としての立場ではないため、名刺を渡す必要はありません。
とくに、相手が仕事中の場合は、「私があなたを担当しますよ」といった意味合いなので、もらうだけで大丈夫です。
お互いがプライベートな時は、お礼の連絡をしておくと礼儀正しい人という印象を与えます。自分が憧れている人や興味のある人であれば、必ず連絡先を交換し印象に残るように、アピールしておきましょう。
また、副業で仕事を獲得したい場合や、独立が決まっており人脈を広げたい場合はプライベート用の名刺がおすすめです。
本記事が、プライベートで名刺をもらった際、スマートに対応できる参考になれば幸いです。