名刺の用紙って何を選べばいいの?
名刺は単に名前や肩書を記載した紙ではなく、持ち主や会社のイメージを表す重要なアイテムです。
そのため、名刺を作る際にデザインはもちろん印刷用紙にもこだわりたい所です。
用紙によって相手に与える印象は変わるのですが、気を配っている方は意外に少なく他社と差別化するポイントになります。
しかし、いざ選ぶとなるとたくさんの種類があり、どれを選べば良いのか悩んでしまうでしょう。
そこで本記事では、イメージアップにつながるおすすめの用紙や、選ぶ際のポイントを紹介していきます。
- 名刺の紙の種類は印刷会社によって異なる
- 名刺の用紙を選ぶ際の3ステップ
- イメージアップにおすすめな名刺の用紙3選
自社のイメージに合った、好印象を与える名刺を作りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
名刺の紙の種類は印刷会社によって異なる
名刺に使われる代表的な用紙は3種類あります。
表面の加工が行われていない上質紙、表面に光沢がある光沢紙、光沢がないマットコート紙です。
ほかとは違うあまり名刺で使われない用紙や、こだわりのデザインを活かせる用紙を使いたい場合は印刷会社選びも大切です。
一般的に使われる用紙のほかにも、特殊紙と呼ばれる珍しい材質を使ったものや、表面加工を施したさまざまな用紙が存在します。
印刷会社によって、対応できる加工や用紙には違いがあるので、希望する用紙が選択できるのか事前に確認しておきましょう。
名刺の紙質でも好印象を与えられる
名刺交換をした際の第一印象は、名刺の紙質が大きな割合を占めます。
そのため、用紙の特徴を把握し紙質を選べば相手に好印象を与えられます。
受け取る相手に、どんな印象を持ってもらいたいのか考えて選択するのが大切です。
明るく、信頼できる人といった印象を与えたい場合や、写真や似顔絵入りの場合は艶のある紙質が良いでしょう。
柔らかい雰囲気で、落ち着いた印象や親近感を与えたい場合は光沢のない用紙がおすすめです。
また、紙質を選ぶ際は用紙の厚さも意識しましょう。厚めの用紙にすれば、高級感を感じさせ頼れる印象を持ってもらいやすくなります。
反対に、薄めの用紙にすれば、スタイリッシュで親しみやすい印象を与えられるでしょう。
選ぶ用紙によって価格は異なりますが、仕上がりの印象は大きく変わってくるので、安さだけで選ばないようにしましょう。
SDGsを意識したエコ名刺がおすすめ
日常から多くの方と名刺交換するビジネスマンの場合、普通の名刺であれば特別注目されたり気に留められたりはしないでしょう。
そのため、周りと差をつけ相手に興味を持ってもらうには、SDGsを意識したエコ名刺がおすすめです。
エコ名刺は本来なら捨ててしまうような素材や、バナナや竹などのユニークな素材で作られています。
一般的な名刺と比べて見た目や触り心地も違うので、相手の印象に残りやすくなります。
コミュニケーションのきっかけにもなるので、初対面の方でもスムーズに会話を広げられるでしょう。
また、積極的にエコ活動している企業だとアピールできる点も魅力です。
近年、社会的に推進されているSDGsにつながるので、社会貢献に興味のある顧客から親近感を持ってもらえるでしょう。
売上アップだけでなく、社会的な信用度の向上も期待できます。
名刺の用紙を選ぶ際の3ステップ
名刺の用紙にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴があります。
数ある用紙の中から、どのように選んでいけばいいのでしょうか。
ここからは、実際に選ぶ際のポイントを紹介していきます。
名刺のデザインを決める
名刺の印象は用紙だけでなく、もちろんデザインの影響で大きく変わります。
そのため、まずデザインを決めてから用紙を選ぶのが良いでしょう。
「情報をもれなく伝えたい」や「イメージ重視でおしゃれに見せたい」などの目的次第で、デザインは変わります。
名刺に求める優先順位を明確にし、使用するフォントや情報量を選択して適切なレイアウトを決めましょう。
同じ要素はまとめて配置して、十分な余白を取るときれいにまとまります。文字の配列などは、印刷会社と相談しながら決めるのがおすすめです。
デザインに合いそうな紙質の用紙を選ぶ
名刺の用紙にはそれぞれ特徴があり、合うデザインは異なります。
写真やロゴなどを載せたい場合は、表面に加工を施している光沢紙やマットコート紙などが良いでしょう。
上質紙やエコ用紙のような素材の用紙だと、デザインをきれいに印刷するのが難しいです。
反対に、文字中心のデザインであったり、メモしたり手書きのメッセージを添える機会が多い場合は、上質紙やエコ用紙が合います。
表記する内容と、相手に与えたい印象を総合的に考えて用紙を選べば、理想の名刺が作成できるでしょう。
紙質の違いは、印刷する内容との相性で雰囲気が変わる場合があります。
とくに初めての印刷会社の場合、インクの色合いもネット上で見て想像していたものと異なる可能性があります。
そのため、できれば複数選んでおいて、最終的に実物を見て決めるのがおすすめです。
発注する前にサンプルを取り寄せる
印刷会社の中には、用紙のサンプルを請求できる業者があります。
とくに初めての場合は、希望通りの名刺を作るためにも、発注する前にサンプルを取り寄せるのがおすすめです。
作ってから、思っていたのと違うといったミスマッチを防げるでしょう。
実際に用紙に触れ、手触りや色合いなどを確認できるので、納得して作成できます。
印刷内容とデザインをイメージし、希望する仕上がりに合う用紙を選択してください。
どうしても急いでおり、サンプルを確認する時間がない場合は、一般的な光沢のある用紙で作成するのがおすすめです。
イメージアップにおすすめな名刺の用紙3選
他社と差をつけるには、一般的に使われている用紙では物足りないと考える方もいるでしょう。好印象を与えたい時に、特徴的でおすすめなのが以下の用紙です。
- 抗菌名刺
- 竹名刺
- バナナ名刺
順番に特徴を解説していきます。
おしゃれな印象を与えるなら抗菌名刺
抗菌名刺は、菌やウイルスの増殖を抑える銀抗菌剤を使用した名刺です。
さまざまなウイルスが蔓延する現代ですが、受け取る相手に安心感を持ってもらいやすいでしょう。
ただ、用紙の選択肢が少なく、好みの質感や色味の名刺を作るのが難しい場合はあります。
しっとりと艶やかな手触りをしており、クセがなくて発色も良く上質紙に近い質感なので、とても使いやすい用紙です。
清潔感に加えておしゃれな印象も与えられるので、企業や商品のイメージアップにつながるでしょう。
また、感染症などへ配慮した企業だというアピールにもなるので、衛生面を気にする業界や業種の方にもおすすめです。
高級感を演出するなら竹名刺
竹名刺は、竹を使用した非木材パルプ配合で作られています。
真っ白ではなく竹の内側のようなクリーム色をしており、優しい印象を与えられ高級感もあります。
クリーム色の色合いは風合いが強いので、とくに文字ベースのシンプルなデザインに合うでしょう。
ぐんぐん生長する竹に掛けて、業績や売上が上がるよう願掛け的な意味合いで選ぶ方もいます。
竹パルプ繊維の特性により、嵩高で表面は少しデコボコしており、かさかさとした手触りが特徴です。用紙の表面に光沢はなく、素材はしっかりとしていて一般的な名刺に比べて厚さがあります。
程よい張りと厚さがあるので、落ち着いた雰囲気や堅実な印象を与えたい方におすすめです。
ユニークな名刺を作るならバナナ名刺
バナナ名刺は、バナナの茎から繊維を取り出し、日本の和紙の技術を用いて作られる名刺です。
バナナの茎の細かい繊維質が入っているので、薄い黄色をしており柔らかく温かな仕上がりになります。
素材感たっぷりで、ほのかなざらつきが心地よく何度も触りたくなるような用紙です。
天然繊維なので、一般的な名刺に比べて印刷時にインクののりづらさを感じる場合もあります。
また、バナナ名刺は作る過程で途上国の雇用を創出し、通常の紙に比べ森林破壊を防げるので環境に優しいサステナブルな名刺です。
社会課題の解決に興味があったり、ほかと違うユニークな名刺を作ったりしたい方におすすめです。
まとめ
本記事では、イメージアップにつながるおすすめの名刺用紙や、選ぶ際のポイントを紹介してきました。
用紙一つとってもさまざまな種類があり、それぞれ与える印象が違います。
希望通りの名刺を作るには、デザインに合う用紙を選ぶのがポイントです。
迷っているのなら、SDGsを意識したエコ名刺を選んでみてはいかがでしょうか。
他社と差をつけ相手に興味を持ってもらい、コミュニケーションのきっかけにもなります。
おすすめの用紙も3つ紹介しているので、ぜひ参考にして自社に合った名刺を作成してください。