士業の名刺を作りたいけれど、どんなデザインにすればいいの?
弁護士や税理士、行政書士など、さまざまな分野の専門家である士業の方にとって名刺は必要不可欠です。
しかし、実際に作成するにはどんなデザインにすればいいのか分からない方もいらっしゃると思います。
そこで本記事では、士業の方に名刺が必要な理由や名刺を持つメリット・デメリットから、作成するポイントやふさわしい名刺についてもご紹介します。
- 士業にとって名刺が必要な3つの理由
- 士業が名刺を持つメリットとデメリット
- 士業が名刺を作成する際の2つのポイント
- 士業にふさわしい名刺の種類2選
名刺デザインに迷っていたり、名刺を新たに作成しようと考えている士業の方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
士業にとって名刺が必要な3つの理由
士業にとって名刺が必要な理由を3つご紹介します。
自分自身を売り込むため
士業は商品やサービスを売るのではなく、自分の知識・スキルを用いて取引相手をサポートするのが仕事です。
そのため、「専門は何なのか」「どんなことができるのか」といった情報を相手に伝えた上で、仕事を依頼してもらう必要があります。
名刺には、名前や連絡先はもちろん、肩書き、資格などの情報も表記できるので、受け取った相手は一目でどんな人なのかが分かります。
自分自身を売り込んでおけば仕事に繋がる可能性は高まるため、士業にとって名刺は欠かせないツールです。
肩書きや保有資格を示すため
士業と一括りに言っても、弁護士や税理士、司法書士などさまざまなので、仕事に繋げるためには自分の肩書きを相手へ正確に伝えなければいけません。
また、「弁護士兼税理士」や「税理士兼行政書士」のように業務を兼任している場合は、なおさら分かりやすくしておく必要があります。
口頭での挨拶だけでは、肩書きや資格といった情報はすぐに忘れられてしまうため、名刺の活用が有効です。
名刺があれば、肩書きや資格を正しく表記できるのはもちろん、後からでも確認してもらえます。
肩書きや資格などの情報は、他士業の方との差別化を図ったり仕事に繋げるための重要な要素になるため、名刺で示しておきましょう。
信頼を得るため
士業は、お客様や取引先から相談を受けて仕事を行うため、相手から信頼されていなければいけません。
名前や連絡先、肩書き、事業内容などは信頼に繋がる情報なので、名刺を用いて正しく伝える必要があります。
名刺だけで信頼を得られるわけではないものの、自分の素性を明かすのは信頼を得るきっかけとして大切です。
そもそも、一般的に「士業=優秀な先生」とイメージされることも多いため、名刺がないだけで信頼度は低下する可能性もあります。
士業が名刺を持つ3つのメリット
名刺は自分の名前や肩書きなどを相手に伝える大切なツールですが、それだけではありません。
実際に名刺を持つとどんなメリットがあるのか、ここでは3つご紹介します。
自分のことを覚えてもらえる
名刺には自己紹介ツールの役割があり、丁寧に渡すことで相手から覚えてもらいやすくなります。
名刺が無ければ、その場の会話だけで終わってしまいなかなか印象に残りません。
しかし、名刺があれば後からでも情報を確認してもらえるため、相手の印象に残りやすくなるのがメリットです。
業務内容を正しく伝えられる
名刺があれば、事業内容を正しく伝えられるのもメリットの1つです。
士業にはさまざまな職業・資格があり、お客様や取引先からはどのような違いがあるのか判断しづらい一面もあります。
そのため、肩書きや所有資格はもちろん、自分が主に取り扱っている業務内容を伝えるのが大切です。
名刺には、必要な情報をコンパクトにまとめて表記できるため、お客様や取引先の「分かりづらい」も解決できます。
信頼関係の構築に繋がる
名刺で自分の名前や連絡先をきちんと伝えれば、相手に安心感を与えられます。
また、肩書きや資格など自分の能力を示すことで、「資格をもった信頼できる先生」という印象づけが可能です。
士業の仕事は相手からの信頼がなければ依頼されないため、いかに信頼関係を構築するのかは重要な課題と言えます。
名刺を持っていれば、相手との信頼関係を築くきっかけになるので、メリットは大きいでしょう。
士業が名刺を持つ2つのデメリット
メリットの多い士業の名刺ですが、デメリットも少なからずあります。
名刺を上手く活用するためにも、2つのデメリットを知っておいてください。
業務内容によっては名刺が複数必要になる
士業は仕事を兼務している方も多いため、業務内容によっては名刺が複数必要になります。
たとえば、弁護士兼税理士の1枚の名刺を持つのではなく、弁護士・税理士それぞれの名刺を用意した方が、より分かりやすく情報を表記可能です。
名刺を複数持つと作成コストはもちろん、管理にも手間がかかります。
名刺を渡す際にもスムーズに使い分けなければいけないため、デメリットに感じることもあるでしょう。
名刺関連マナーも重要
表記する情報を考えて自分に合った名刺を作成しても、名刺の受け渡しに関するマナーができていなければ印象を損ないます。
とくに、士業の方は「できる人」というイメージも強いため、正しいマナーを身についていなければ、仕事の機会にも影響する可能性があります。
慣れてくるとマナーはないがしろになりがちですが、正しく丁寧に渡さなければいけません。
士業が名刺を作成する際の2つのポイント
実際に名刺を作成する際は、ただ情報を並べるだけではいけません。
メリットが発揮されるように、2つのポイントを抑えていてください。
所有資格は正しく表記する
士業の名刺を作成する際、所有資格は信頼に繋がる情報なので正しく表記するのがポイントです。
見やすい位置に名前よりも少し小さめの文字サイズで表記しましょう。
所有資格が多い場合は、裏面なども活用するのがおすすめです。
ただし、関連度の低い資格は載せすぎないようにしてください。
経歴・実績を表記する
これまでの経歴や実績は、仕事を依頼するかどうかの判断基準になるため、スペースがあれば表記するのがおすすめです。
また、表記するスペースがなくても、WebサイトなどのQRコードを載せておけばリンク先で情報を確認してもらえます。
QRコードを載せる場合は、「こちらからも確認してみてください」などと一声かけておくのが良いでしょう。
士業にふさわしい名刺の種類2選
お客様や取引先の方から信頼されるためにも、士業にふさわしい名刺を知る必要があります。
ここでは2つの種類をご紹介していますので、ぜひ名刺デザインに取り入れてみてください。
誠実さが感じられる名刺
士業は、お客様や取引先の相談を聞いてサポートする役割があるため、誠実さが求められます。
そのため、名刺でも誠実な印象を与えられるようなデザインがふさわしいです。
たとえば、真っ白な用紙に落ち着きが感じられる明朝体で情報を表記したり、ワンポイントで青や緑といったカラーを取り入れるのも向いています。
フォントや用紙、色合いで相手に与える印象は変わるため、誠実さが感じられるか意識して作成してみてください。
厚みのあるしっかりとした名刺
誠実さが感じられる名刺にも通ずる部分ですが、用紙の厚みも意識するのがおすすめです。
一般的に、薄い用紙は親近感、厚い用紙は信頼感を与えられると言われています。
厚みにもこだわることで、相手に与える印象は変えられるため、作成時は注意してみてください。
まとめ
本記事では、士業に名刺が必要な理由と名刺を持つメリット・デメリット、作成するポイント、ふさわしい名刺をご紹介しました。
士業の方はお客様や取引先との信頼関係がなければ仕事に繋がらないため、名刺を活用して自分自身をアピールする必要があります。
ご紹介した作成ポイントやふさわしい名刺の内容も参考に、ぜひ自分に合う名刺を作成してみてください。