自分は営業に向いてない気がする。違う仕事のほうがいいのかな?
サービスや商品の購入を促す営業は、企業にとって欠かせない花形ともいえる人気の高い仕事です。
しかし中には、苦手意識を感じたり、向いてないのではないかと考えたりして、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、営業職が向いてない人の特徴や向いてないと感じた時の対処法などについて解説していきます。
・営業職に向いていない人の特徴5選
・営業職が向いていないと感じる5つのケース
・営業職が向いていないと感じたときの対処法3つ
・営業職が楽しすぎるといった意見もある
自分に向いている仕事がしたい、営業を成功させるための方法が知りたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
営業職に向いていない人の特徴5選
営業職に向いていない人の特徴として、以下の5つが挙げられます。
- 人との会話に苦手意識がある
- 計画性や行動力がない
- 持病などがあり体力がない
- プライドが高く頭を下げるのが苦手
- メンタルのコントロールができない
自分に当てはまっていないか、照らし合わせてみてください。
1.人との会話に苦手意識がある
営業は人と話すのがメインの仕事になります。
そのため、人と話すのに苦手意識があり自分の意見を上手く伝えられない方は、営業職として活躍するのは難しいでしょう。
お客様の話をよく聞いて、困りごとを解決する自社のサービスや商品を利用するメリットを、的確に伝える力が営業には必要です。
また、営業は初対面の方にも積極的に声を掛けてアピールしていかなくてはなりません。
初めて会った相手にも好印象を持ってもらえるような、会話力が求められます。
初対面の人と話すのが苦手であったり、会話が続かず気まずい雰囲気になったりするようでは営業職には向いていません。
そのほか、お客様だけでなく社内の人間とも良好な関係を築くために、コミュニケーション能力は求められます。
2.計画性や行動力がない
計画を立てるのが苦手だったり、行動力がなかったりすると、営業職では成果を出しにくいです。
営業は多くのお客様を相手に、それぞれの都合や予定に合わせ個別に対応する計画性が求められます。
お客様の事情で、面談の日時の変更など臨機応変に対応しなければならないケースも多々あります。
そういった場合でも、効率よく柔軟に計画を練り直す力が必要です。
また、営業職にはすぐに行動する力も求められます。
急なトラブル対応や依頼で、予定外の訪問や資料作成をしなければならない場合があります。
そのような時に、お客様のニーズに合わせてすぐに対応する行動力が無いと、信頼や成果を出すのは難しいでしょう。
3.持病などがあり体力がない
ハードワークな営業職に就くには体力が必要です。
持病などがあり、体力に不安のある方にとっては厳しい仕事といえます。
営業職は外回りが多く、多数の企業を訪問したり遠方へ出張に行ったりするケースもあります。
スケジュールが詰まっていれば、1日中動き回らなければいけない日もあるでしょう。
時には長時間の運転や、商談後の接待で終業後に夜遅くまで会食が入る場合もあります。
また、会社に帰って来てからも、資料の整理や日報の作成など多くの事務的な仕事が待っています。
必然的に仕事量が増えるので、残業も多くなりがちな職種です。
そのため、営業職は精神面だけでなく、疲労で体を壊してしまわない強い体力が求められます。
4.プライドが高く頭を下げるのが苦手
営業職として成功するには、負けず嫌いな性格やプライドも重要ですが、自分の非を認めたり下手に出たりする人柄も大切です。
プライドが高く頭を下げるのが苦手であったり、納得できないことに耐えられなかったりする方には厳しい仕事です。
お客様に商品やサービスを購入していただくには、説明やメリットの案内はもちろんですが、お願いする姿勢を見せなければなりません。
時には、こちらに非が無くてもお客様から厳しい言葉を浴びせられたり、無茶な要求をされたりするケースもあります。
そういった理不尽にも上手く付き合い、対応できなければ今後の関係性に支障が出かねません。
そのため、プライドが高く下手に出られない方は苦労するでしょう。
5.メンタルのコントロールができない
営業職で成果を出すには、気持ちの切り替えが重要です。
失敗を引きずり、メンタルのコントロールができないようでは上手くいかないでしょう。
営業はアポ取りや商談で断られる機会が非常に多い仕事ですが、いつまでも気にしていると次の仕事に影響が出ます。
とくに、飛び込み営業などは相手から嫌な顔をされる場合が多く、気持ちの切り替えが大切です。
また、お客様からクレームを言われたり、無茶な要望をされたりするケースも多々あります。
そのような時でも、不満や焦りを表に出さず冷静で淡々とした対応が出来なくてはいけません。
すぐ顔に出てしまうようでは、営業では成果を出しにくいです。
そのため、どんな時でも落ち込まず、前向きに取り組める方が営業職に向いています。
営業職が向いていないと感じる5つのケース
営業職が向いていないと感じるケースは、以下の5つが挙げられます。
- 自分自身のスキルが不足している
- 働く環境が合っていない
- 売り上げても評価されず達成感がない
- 他人から「営業向いてないね」と言われた
- 優秀な後輩に成績を抜かれた
それぞれ解説していきます。
1.自分自身のスキルが不足している
コミュニケーションが苦手であったり、仕事が遅かったりするとスキルが不足していて向いていないと感じるでしょう。
ミスが多くて上司に叱られる機会が多い人も、トーク力や資料作成などのスキルが足りていないのかもしれません。
また、周りが優秀過ぎて、先輩や同僚についていけないと感じる場合も同様です。
スキルが足りていないと感じる場合、上司や先輩に教えを請うたり休みの日に書籍や動画などで勉強したり、自分を成長させる必要があります。
営業職には基本的にノルマが設定されます。
ノルマを達成するには、スキルアップし自信を付けて成功体験を積むのが一番です。
いつまでもノルマを達成できないのであれば、やはりスキルが足りない可能性が高いです。
2.働く環境が合っていない
働く環境や働き方が合っていないと、自分には向いてないと感じるでしょう。
会社には、それぞれ独自の企業風土や価値観があります。
たとえ営業職という職種自体に問題が無くても、会社の方針と自分の考えた方があまりにも違う場合は、続けるのは難しいかもしれません。
上司からのプレッシャーやノルマが厳しくストレスが強かったり、プライベートの時間が取れないほど日々残業が多かったりしても同様です。
また、職場の人間関係も環境の大きな要因を占めます。
営業職は他の職種に比べて、部署内にライバルが多いです。
同僚や先輩、後輩と仲が悪かったり協力できる体制が整えられていなかったりすれば、合っていないと感じてしまいます。
3.売り上げても評価されず達成感がない
成績を上げても評価されない環境であれば、モチベーションを保つのは難しいでしょう。
営業職は成績が目に見えやすい職種で、周りからも成果はすぐに分かります。
そんな中、頑張って結果を出しても上司や先輩からの評価が無ければ、達成感が得られません。
せっかく売上を上げても、成長実感を得られにくくなってしまいます。
売上を上げられず向いていないと感じるならともかく、成果を出しているのに向いていないと感じるのはもったいないです。
周りからの評価を期待するのではなく、自分で自分をほめたり、評価される環境に身を移したりするのも一つの方法です。
4.他人から「営業向いてないね」と言われた
営業で思うような成績が残せず、上司など他人から「営業が向いていない」と直接言われたら、ショックを受けるでしょう。
営業職はあきらめた方がいいのか、真剣に悩んでしまうかもしれません。
相手の機嫌が悪い時などに叱られついでに言われたり、軽い感じで言われたりしたのなら、気にしすぎる必要はありません。
しかし、別室などに呼び出され面談で言われたのなら、重く受け止めた方がいいです。
自分のこれまでの仕事ぶりや性格を振り返り、向いていないのか考え直してみてください。
本当に向いていないのか、やり方が悪いだけでこれからスキルを身につけて、まだ頑張りたいのか見えてくるはずです。
5.優秀な後輩に成績を抜かれた
後輩に成績で抜かれると、営業職に向いていないのではないかと落ち込んでしまうでしょう。
営業成績に年齢は関係なく、優秀な人物であればどんどん成果を出します。
そのため、実力のある若手に成績で抜かれるケースは珍しくありません。
その時、悔しい気持ちが沸き上がり、まだまだ負けずに頑張ろうと思えるのなら大丈夫です。
向いていないのかもと考えるより、どのようにして結果を出していくのかを前向きに考えてください。
しかし、部下や後輩に先を越されてつらいという気持ちが強すぎたり、逆に何も感じなくなったりするのは良くありません。
向上心が出てこないようであれば、今後の成長も見込めなくなります。
営業職が向いていないと感じたときの対処法3つ
営業職に向いていないと感じるなら、以下の3つの方法を試してみてください。
- 同僚や友人など客観的な意見を聞く
- 今よりも成果を出したいならスキルアップを目指す
- 辛くてどうしようもないなら適職診断をしてみる
解決策が見えてくるはずです。
同僚や友人など客観的な意見を聞く
自分では向いていないと思っていても、実は思い込みの可能性があります。
自分のことは、案外自分では分からないものです。
他人から見たら、向いていると思われているケースさえ考えられます。
そのため、同僚や友人など身近な第三者に客観的な意見を聞いてみるのが良いでしょう。
自分ではまったく気づいていなかった、頑張っている点や評価されている点を教えてくれるかもしれません。
そのような話が聞ければ、モチベーションアップや自己肯定感アップにつながります。
また、会社の上司や先輩に聞いてみるのもおすすめです。
自分だけでは分からなかった、高い視点からの思わぬ気付きを得られる可能性があります。
今よりも成果を出したいならスキルアップを目指す
成果が出ていないせいで、向いていないと考えているならスキルアップを目指しましょう。
営業は経験が少なくても、成功させられる可能性があります。
営業で成果を出すコツは、顧客のニーズを一番に考える顧客志向です。
自社の利益だけでなく、顧客のニーズを考えられる営業マンは、他社と差を付けられるので成果を出しやすいです。
買っていただくために、心理学を利用した話し方をマスターするのも有効で、営業で使える心理テクニックはたくさんあります。
また、営業のスキルを上げるなら、ロープレを実施したり、フィードバックをもらったりするのがおすすめです。
必要な知識を身につけて、成果につなげてください。
辛くてどうしようもないなら適職診断をしてみる
自分に向いている職業を見つけるのは、案外難しいものです。
もし、営業職が辛くてどうしようもないなら、適職診断を受けてみるのをおすすめします。
働くうえで大切になってくる、自分の能力や性格を客観的に把握し自己理解が深まります。
自分では営業に向いていないと思っていたけれど、実際は向いているという結果が出るかもしれません。
逆に、やはり向いておらず、ほかの仕事の方が活躍できる可能性が高いという結果も考えられます。
適性が低い仕事を続けるのは、長い目で見ると自分のためにも会社のためにもなりません。
自分の強みや弱みを理解し、適性が高い職業、低い職業が分かるので、どんな仕事が向いているのか診断してみましょう。
営業職が楽しすぎるといった意見もある
営業職に向いていないと思っている人は、まだ営業の楽しさを感じるところまで頑張れていない可能性があります。
営業は楽しくてやりがいがあり、魅力的な仕事だと感じている方も多いです。
お客様と直接かかわれるので、感謝の言葉を掛けられる機会が多くやりがいがあります。
会社の売上を実際に作る仕事なので、会社に貢献している実感がもちやすい点も魅力です。
一般の社員だけでなく、社長や幹部の方と商談するケースもあり、さまざまな人と出会える楽しさがあります。
日々の営業活動でコミュニケーション能力が鍛えられるので、仕事だけでなくプライベートにも役立つでしょう。
また、営業職は成果を出せば出すほど給与に反映されたり、ボーナスがアップしたり高収入を狙える点も魅力の一つです。
まとめ
本記事では、営業職が向いてない人の特徴や向いてないと感じた時の対処法などについて解説してきました。
営業職に向いてない人は、会話に苦手意識があったり、プライドが高く頭を下げるのが苦手だったりなどの特徴があります。
働く環境が合っていなかったり、営業成績で後輩に抜かれたりすると向いていないと感じるケースも多いでしょう。
しかし、同僚や友人などから客観的な意見を聞いてみる、スキルアップを目指すなど対処法はあります。
名刺交換も忘れてはならない重要なスキルです。
実際に営業を楽しく感じている方は多く、お客様と直接かかわれたり高収入を狙える機会が多かったり、やりがいのある魅力的な職種といえます。
本記事が、自分に向いている仕事がしたい、営業を成功させるための方法を知りたい、と考えている方の参考になれば幸いです。