SDGs達成のために、個人でできることはある?
SDGsは、2030年までの目標達成に向けて、国際的な取り組みとして進行中です。
日本もその一翼を担い、国全体でSDGsを推進しています。
本記事では、小学生〜社会人までがすぐに実践できるSDGsの取り組みを紹介します。
SDGsについて学びながら、地球環境や社会に優しい取り組みを実践しましょう。
- SDGsとは2030年に向けた国際目標
- 個人でできるSDGsの面白い取り組み3選
- 日常生活できるSDGsの取り組み3選
- 小学生でもできるSDGsの取り組み2選
- 中学生でもできるSDGsの取り組み2選
- 高校生でもできるSDGsの取り組み2選
- 大学生でもできるSDGsの取り組み2選
今日からできる、簡単なSDGsの取り組みを知りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
SDGsとは2030年に向けた国際目標
SDGsとは、2030年までに持続可能で、よりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴールと169のターゲットが定められており、誰も取り残さないことを誓っています。
また、先進国と発展途上国も関与し、日本も積極的に取り組んでいます。
SDGsには地球環境の保護に寄与する簡単な方法があり、未来を良くするための重要な施策です。
日本全体でもSDGsを推進する体制が整えられている
日本は、SDGsを国家戦略の柱として外務省が推進しています。
外交、経済、環境など各省庁が連携し、2030年アジェンダの実現に向けた具体的なアクションプランを策定しています。
また、SDGs推進本部が企業や団体の取り組みを「ジャパンSDGsアワード」で評価し始めました。
加えて、地方自治体も「SDGs未来都市」を設定し、SDGsを推進しています。
2023年のSDGサミットでは、国内外の重要なイベントで積極的にリーダーシップを発揮しました。
SDGsの達成には一人ひとりの協力が必要
SDGsの達成は単なる大きな目標だけでなく、一人ひとりの協力が欠かせません。
地球環境や社会課題に対処するためには、個々の小さな行動が積み重なり、大きな影響がうまれます。
日本国内でも、企業がCSR(企業の社会的責任)としてSDGsに取り組む姿勢が広まっており、その影響は年々拡大しています。
SDGsの理念を理解し、自らの生活や仕事に取り入れると、個人がSDGsに貢献できるのです。
例えば、持続可能な商品の選択や節電、ごみの分別など、身近な行動がSDGsの推進に直結します。
一人ひとりの心がけで、より良い世界への一歩を踏み出せるでしょう。
個人でできるSDGsの面白い取り組み3選
SDGsの取り組みはエコバックを使うなど、ビニール袋を使わないための取り組みが一般的でしょう。
一方で、あなたはユニークな方法や、あまり知られていない活動を知りたいと思っているかもしれません。
ここからは、個人でできるSDGsの面白い取り組みを3つ紹介していきます。
仕事で使う備品はリサイクル商品を購入する
仕事上で利用する備品はできるだけ、リサイクル商品を購入しましょう。
オフィス用品や文房具、デスク周りのアイテムなど、様々なリサイクル製品が市場に出ています。
最近では、名刺の素材でSDGsに貢献できます。
ecobe(エコビー)では、バナナの皮などを再利用した「バナナ名刺」などを販売しています。
詳しく詳細を知りたい方は、一度ecobeに問い合わせてみましょう。
Ecosiaという検索エンジンの利用で植林に貢献する
Ecosiaは、検索エンジンを通じて手軽に世界の植林に貢献できます。
また、検索時の広告収益の約80%が、世界中で木を植える活動に寄付されています。
1本の樹木を植えるには、45回の検索が必要です。
一方で、Ecosiaを使うだけでなく、SNSなどを通じて認知を広める活動も有効かもしれません。
まずは、検索エンジンを使ってみるところから始めてみましょう。
ただし、Ecosiaは日本語に対応していないため、英語が堪能な方におすすめです。
SDGsのイベントに参加して情報を発信する
SDGsのイベントへの積極的な参加は、地球環境や社会問題に対する理解を深めます。
イベントでは、SDGsの最新情報や活動事例などの共有が行われています。
また、新しい出会いや、SDGsに興味がある人々とつながるきっかけが生まれるでしょう。
イベントに参加して得た情報は、SNSやブログで積極的に発信しましょう。
日常生活でできるSDGsの取り組み3選
個人でできる面白い取り組みを紹介してきましたが、イベントの参加などはハードルが高いかもしれません。
ここからは、日常生活でできるおすすめの取り組みを3つ紹介していきます。
今日から始められる内容なので、ぜひ取り組んでみてください。
電子決済でレシートを減らす
SDGsに貢献する方法の一環として、積極的に電子レシートを活用しましょう。
会計時に発行される紙のレシートは大量の紙を消費し、環境に負担をかけています。
しかし、電子レシートを利用することで、その紙の使用を抑え、ごみの発生量を削減できます。
最近では、多くの店舗で電子決済が普及しており、手軽にペーパーレスな支払いが可能です。
個々の消費者が意識的に電子レシートを選択することで、地球環境への配慮が広がり、小さなアクションが大きな変革を生む可能性があります。
地産地消の商品を購入する
地元の食材を購入すると、運送にかかるCO₂削減につながります。
また、地元の生産者と消費者との間でお金が循環するため、雇用の機会も生み出します。
スーパーマーケットや、農協などで地元のお野菜は購入できるケースが多いです。
輸入品のお野菜よりも、価格が高いものもありますが、農薬などが少ないお野菜は自身の健康にも良いでしょう。
バイオ式生ごみ処理機(コンポスト)を利用する
家庭で使えるコンポストを導入して、生ごみをリサイクルしましょう。
コンポストは、微生物の働きを活かし、日常の生ごみを堆肥に変える装置です。
生ごみは一般のごみの中で占める割合が大きいため、削減できればSDGsへの貢献度は高いでしょう。
ベランダで使用使えるものや、おしゃれなデザインのコンポストがあります。
生成された堆肥は家庭菜園などで利用したり、そのまま土に返したりできます。
コンポストで生成した堆肥で、家庭菜園を始めてみるのもおすすめです。
小学生でもできるSDGsの取り組み2選
小学生でもできるSDGsの取り組みには、下記の2つがあります。
- 無駄な水は使わない(節水)
- 給食などご飯は全て食べる
それぞれの取り組みを紹介していきます。
無駄な水は使わない(節水)
節水を心がけると「安全な水とトイレを世界中に」の活動に貢献できます。
日本では感じにくいですが、世界では深刻な水不足です。
世界中では、衛生的な水とトイレがいつでも使えない人々がたくさんいます。
学校や自宅でできる具体的な行動として、蛇口の水やお風呂のシャワーなどはこまめに止めましょう。
また、トイレの利用時には大小のレバーを適切に使い分ければ、無駄な水の使用を抑えられます。
授業や家庭で、節水の重要性についての理解を深め、仲間たちと共有するのも節水につながる取り組みといえます。
給食などご飯は全て食べる
給食などのご飯を全て食べると「飢餓をゼロに」に貢献できます。
あなたが食べ切れる量の食事を取るのが、残さないためのコツです。
2018年時点では、世界中で一日に4〜5万人、年間で1,500万人以上が飢餓で亡くなっています。
また、亡くなっている方の7割が子どもといわれています。
日本全体で、食品の廃棄を無くせれば、世界の飢えに苦しむ人々を救えるかもしれません。
毎日のご飯は、できるだけ全て食べるように心がけましょう。
中学生でもできるSDGsの取り組み2選
中学生でもできるSDGsの取り組みには、下記の2つがあります。
- 周りの友人一人ひとりの違いを認め合う
- 男女関係なく家事をする
それぞれの取り組みを紹介していきます。
周りの友人一人ひとりの違いを認め合う
お互いを認め合うのは「ジェンダー平等を実現しよう」や「人や国の不平等をなくそう、「平和と公正をすべての人に」に貢献できます。
たとえば、学校で毎日会うクラスメイトは、家庭環境の違いなど表面的にはわからない、バックグラウンドを抱えているかもしれません。
そのため、男女差別的な発言や、不平等などで傷つく可能性があります。
戦争が無くならない理由も、実はお互いを認められないからなのです。
学校などや近所の小さなコミュニティだからこそ、お互いを認め合う風土を作っていきましょう。
男女関係なく家事をする
男女関係なく家事をするのは「ジェンダー平等を実現しよう」に貢献できます。
世界では、女性に経済的や政治的に平等といえる、十分な機会が与えられていません。
なぜなら、家事や育児などの「女性の仕事」として認識されている労働に、時間を奪われているからです。
お母さんやお父さんが、家事をする負担を減らせるように、食器洗いや選択などを積極的に手伝いましょう。
高校生でもできるSDGsの取り組み2選
高校生でもできるSDGsの取り組みには、下記の2つがあります。
- SDGsに関する情報をSNSなどで発信する
- マイボトルを利用してペットボトルを減らす
それぞれの取り組みを紹介していきます。
SDGsに関する情報をSNSなどで発信する
朝日新聞社が2023年2月に、5,000人を対象としたアンケートによると、国内におけるSDGsの認知度は87%でした。
ただし「聞いたことがある」と回答しており、実際に行動に移せている人は少ないと考えられます。
そのため、実際に知った情報や具体的なアクションなど、SNSを使って発信するのがおすすめです。
また、友人と「今日は〇〇をした」など具体的な行動をつぶやき合うのは、活動の継続につながります。
もしも、あなたがインフルエンサーであれば、社会に与える影響は小さくありあません。
できるだけ、具体的な行動を発信すると、読んだ人の行動につながるでしょう。
マイボトルを利用してペットボトルを減らす
マイボトルを利用して、ペットボトルを減らすのは「つくる責任つかう責任」に貢献できます。
日本では、全体の8割のペットボトルのリサイクルができています。
しかし、そもそも使わなければ、リサイクルにかかるコストを削減可能です。
一方で、完全にペットボトルから無縁の生活を送るのは、ほぼ不可能なのが実態です。
ペットボトルを使った場合は、必ずリサイクル資源として分別するようにしましょう。
大学生でもできるSDGsの取り組み2選
大学生でもできるSDGsの取り組みには、下記の2つがあります。
- SDGsの支援団体に寄付をする
- フェアトレード商品を購入する
それぞれの取り組みを紹介していきます。
SDGsの支援団体に寄付をする
SDGsを世界的に推進する方法として「支援団体への寄付」があります。
団体の運営方針にも寄りますが、基本的には寄付によって以下の6つの取り組みに貢献できます。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- 人や国の不平等をなくそう
- 平和と公正をすべての人に
寄付をする場合は、以下の5つの団体がおすすめです。
資金の使い方などは、各団体のホームページなどを参考にしてみましょう。
また、オンライン上で寄付する場合は最低1,000円から、街に置いてある募金箱から募金する場合は、1円から寄付できます。
フェアトレード商品を購入する
フェアトレード商品の購入における、SDGsへの貢献は以下の9つです。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 働きがいも経済成長も
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- パートナーシップで目標を達成しよう
フェアトレードに詳しくなくても、商品を購入するだけでSDGsの多くの取り組みに参加できます。
大学生のあなたから、積極的にフェアトレードの商品を使ってみませんか。
代表的なフェアトレードの商品は、以下のとおりです。
- バナナ
- コーヒー
- チョコレート
まとめ
本記事では、小学生から参加できるSDGsの具体的な取り組みを紹介しました。
SDGsは、政府や企業だけではなく、一人ひとりの心がけが必要不可欠です。
今日からできる取り組みは、本記事で紹介した以外にも「ナマケモノにもできるアクション・ガイド」などにも記されています。
本記事を参考に、ぜひSDGsに参加してみてください。