SDGsの達成に向く素材や、環境にやさしい製品はあるのかな?
SDGsを日頃から意識する方が年々増えています。
また、企業が積極的に再生資源の利用を推進しています。
サステナブルな社会の実現には、資源を循環させる仕組みの構築が必要です。
そのため、現在は焼却処分されている、ゴミの新たな利用方法の開発が求められています。
- サステナブル(持続可能な)素材を使うと「つくる責任つかう責任」に貢献できる
- SDGsにおける代表的な3つの素材
- 進化が止まらない最新のサステナブル製品3選
SDGsな素材や環境に優しい製品を探しているなら、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
サステナブル(持続可能な)素材を使うと「つくる責任つかう責任」に貢献できる
サステナブル(持続可能な)素材を活用すると、SDGsの目標「つくる責任 つかう責任」の実現に貢献できます。
サステナブルな素材の代表例は以下のとおりです。
- オーガニックコットン
- バイオマス素材
- 再生セルロース繊維
- リサイクル素材
企業側は、環境負荷の低いリサイクル製品の積極的な開発が必要です。
従来の「大量生産大量消費」的なビジネスモデルではなく、顧客重視の商品開発が求められています。
そのため、世界全体でサステナブル素材の積極的な利用を推進しています。
商品のデザインは個性と思って楽しもう
サステナブル素材を利用した製品は、私たちの生活に普及しつつあります。
しかし、サステナブル素材を利用した製品はどうしても「素材感」が隠せません。
たとえばNIKEの靴に使われているソールは、廃プラスチックなどの廃棄物が利用されています。
そのため、デザインが均一ではなく、従来の製品と比べると「ダサい」と感じるかもしれません。
一方で、均一ではないデザインが「斬新」とも感じられます。
サステナブル素材を利用した商品は、同じデザインが世の中に一つもないといえるため、素材感を楽しむつもりで使用するのがおすすめです。
従来の製品並みの価格帯は期待しない
サステナブル素材の製品は、従来の大量生産された製品の価格帯よりも高額になりがちです。
廃材の再利用は、商品生産の過程で従来製品よりも多くのコストがかかっています。
そのため、従来の製品よりも価格は高額です。
たとえば、フェアトレードの商品は比較的割高な設定になっています。
- コンビニのバナナ1本:100円
- フェアトレードのバナナ1本:240円
一般の商品より高価格だとしても、価格に見合ったクオリティの商品であればリピート購入してもらえる可能性が高いでしょう。
一般的には、品質の違いが感じられない場合は、安い商品が購入されます。
フェアトレード商品を普及させるためには、従来品と戦える競争力や、国民の収入額を増やすなど大きな問題を解消する必要があります。
SDGsにおける代表的な3つの素材
SDGsにおける代表的な3つの素材を紹介します。
- 洋服などで使われるオーガニックコットン
- バッグなどにも使われる竹
- 廃棄プラスチック
これから、サステナブル素材を利用して、SDGsに貢献しようと考えているなら参考にしてください。
洋服などで使われるオーガニックコットン
オーガニックコットンは、科学肥料や農薬が使われずに栽培されています。
また、残留農薬がない土壌で栽培されており、オーガニックの認証基準を満たした場合に、オーガニックコットンとして出荷されます。
日本オーガニックコットン協会によると、世界全体のコットン生産量のほんの数%しか、オーガニックコットンは流通していません。
また、国際NGOテキスタイル・エクスチェンジによると、オーガニックコットンは従来のコットンより水の使用量を91%削減できます。
コットンの生産には、大きく2つのSDGsに関わる問題があります。
- 他の農作物と比べて栽培時に大量の水を使うため、水不足の問題
- 大量の農薬(殺虫剤など)散布による健康被害
オーガニックコットンを生産すると、2つの問題解決に繋がります。
- 従来のコットン栽培よりも水の消費量を91%削減できる
- 農薬や化学肥料を一切使わないため健康被害がなくなる
オーガニックコットンの生産は、土壌作りから始まるため従来の商品を比べると価格は高いです。
しかし、持続可能な社会の実現のためには、コットンだけでなくオーガニック製品を主流にする必要があります。
バッグなどにも使われる竹
竹の繊維は「バンブーファイバー」と呼ばれ、お弁当箱やコップなど様々な製品の素材として既に利用されています。
竹が注目されている理由は以下のとおりです。
- 農薬や科学肥料無しで栽培できる
- 栽栽における管理が不要
- 成長が早い(木のおよそ2倍)
- 再生力が高く、伐採してもまた生えてくる
- 空気の浄化力が高い(CO₂の吸収が多く、酸素を多く排出する)
- 燃やしてもダイオキシンなどの有害物質が出ない
- バンブーファイバーの生産工程で、CO₂の排出が少ない
メリットだらけの竹から抽出されたバンブーファイバーで作られた製品は、丈夫で長持ちします。
日本では、放置された竹林が与える山への被害などがあり、竹の有効活用がサステナブルな社会の実現に大きく貢献できます。
廃棄プラスチック
廃プラスチックとは、食品トレーやペットボトルなど一度利用されて、ゴミとして捨てられたものを再利用した素材です。
廃プラスチックは、一般家庭などから出る一般廃プラスチックと工場など事業活動から出る産業廃プラスチックの2種類があります。
主な廃プラスチックの例は以下のとおりです。
- 使用済のペットボトル
- 食品用トレイ
- 保存容器
- 合成樹脂
- 合成繊維
- 廃タイヤ
プラスチック循環利用協会によると、2022年における廃プラスチックの有効利用率は、87%でした。
日本では、廃プラスチックをさまざまな形で再利用しています。
廃プラスチックを素材として、今後もさまざまな商品開発が期待されています。
進化が止まらない最新のサステナブル製品3選
最新のサステナブル素材を紹介します。
いままで廃棄されていた素材を有効活用しており、ユニークな製品が多いです。
SDGsに貢献しつつ、周りとの差別化ができるため、ぜひ参考にしてみてください。
バナナの茎で作った名刺
ecobeではバナナの茎を素材にした、名刺を販売しています。
バナナの実は食用ですが、茎の部分は今まで廃棄されていました。
廃棄していた茎に着目し、紙として再利用に成功しました。
アフリカのザンビアの村では、バナナを生産し茎を名刺の素材として使えるように加工し日本に出荷しています。
世界でバナナは、約125ヶ国で栽培されています。
もし、世界中のバナナの茎を紙にし場合、世界中の紙がバナナの茎でまかなえるのです。
バナナの茎を素材に紙を作れば、世界中の木を1本も切る必要はありません。
森林伐採がストップし、生態系が維持されます。
また、ザンビアの人たちも金銭的に豊かになり、生活の質が向上します。
バナナの茎で作った名刺で、世界を救いたいと共感した方におすすめです。
ecobeで、バナナ名刺の無料サンプルを請求できます。
気になる方は、すぐにサンプルを取り寄せましょう。
竹の繊維が含まれているお弁当箱
竹の繊維は、バンブーファイバーと呼ばれています。
日本では、放置された竹林が土砂崩れなどを起こす原因とされており、竹林の整備が問題視されていました。
竹の繊維に着目し、技術開発によってプラスチックの代替品としてバンブーファイバーが注目されています。
バンブーファイバーで作られている製品は以下のとおりです。
- マグカップ
- マグボトル
- お弁当箱
中でも、お弁当箱はシンプルなデザインで人気があります。
また、軽量化されており、持ち運びやすいです。
サイズは64×190×120mmで、価格は800円ほどで購入できます。
日頃からお弁当を持参すれば、食費を抑えられるだけでなく、容器の廃棄も抑えられます。
丈夫で長持ちする、サステナブル製品を探している方におすすめです。
虫食いの木材を加工したブックエンド
RetReでは、虫食いの被害にあった木材を再利用した製品を販売しています。
今までは、カシノナガキクイムシの被害にあった木材は、製品には使えないと考えられていました。
そのため、RetRe(リツリ)という名前には以下の意味が込められています。
- Re tree:使われなくなった木を道具として再生していく
- Re + Re:ブランドを通して里山再生を積み重ねていく
フォトフレームやお香たて、マグネットなど木のぬくもりが感じられる製品が販売されています。
ブックエンドも販売しており、見た目は木のブロックをそのものです。
ユニークな見た目でお部屋のアクセントとしたい方におすすめです。
まとめ
本記事では、SDGsな素材や、最新のサステナブル製品をご紹介しました。
持続可能な社会の実現をするために、企業が廃棄されていた素材の有効活用を日々研究しています。
私達が知らないだけで、再生素材が使われています。
本記事で紹介した製品が気になった方は、購入してみてはいかがでしょうか。
ecobeでは、バナナペーパーを始め様々な繊維で作った名刺を販売しています。
今からSDGsを推進していこうと考えている方は、ぜひ無料サンプルを取り寄せて実物を手に取ってみましょう。