福祉活動にはどんな事例があるの?
福祉活動と一括りに言っても、どんな活動なのか、どんな事例があるのか分からない方は多いと思います。
しかし、私たちの身近な所にも福祉活動に繋がる行動はたくさんあるのです。
そこで本記事では、福祉活動の概要や参加で得られること、具体的な事例について解説します。
・そもそも福祉活動とは
・福祉活動への参加で得られる3つのこと
・福祉活動の例
・点字名刺でも福祉活動に参加できる3つの理由
私たちが身近に参加できる福祉活動の「点字名刺」についてもご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
そもそも福祉活動とは?
福祉活動とは、私たち一人ひとりができることと行政や福祉施設といった専門機関の取り組みを合わせて、社会全体で「普段の暮らしの幸せを支えよう」という活動を指します。
一見、難しい活動のように感じますが、困っている人を助けたり、より良い暮らしができるように提案や改善を行う行動は全て福祉活動にあたるのが特徴です。
高齢者や障害のある方はもちろん、子どもや子を持つ親御さんまで全ての人が助け合いながら、幸せを追求していくために行います。
福祉活動への参加で得られる3つのこと
福祉活動は心がけ一つで誰もが気軽に参加でき、普段の暮らしで困っている人を助けられるのが特徴です。
また、福祉活動に参加すれば、自分自身にも得られることが多々あります。
多くの人々と交流できる
福祉活動は、助ける側と助けられる側とをつなぐ役割があるため、参加することで多くの人々と交流できます。
たとえば、介護関連の福祉活動では高齢者の方や介護施設の方などと関わります。
また、子ども向けのイベントでは、子どもはもちろん親御さんとの関わりもあるでしょう。
普段は家族や会社の同僚、学校の友人といった限られた人としか関わりがなくても、福祉活動に参加すれば多くの人と関わりが持てます。
普段関わらない人と接点を持つことで、人脈も拡がっていくのが特徴です。
さまざまな気付きが得られる
多くの人々との交流は、新しい考えや発見など、さまざまな気付きを生んでくれます。
たとえば、周りの方を助けるだけでなく「自分は〇〇に困っている」と自分自身が改善したいことも見えてくるかもしれません。
また、「こんな活動もしたらどうか」など、新たな福祉活動を生むことにも繋がります。
福祉活動に特別な決まりはなく、困りごとを改善するための活動は全て福祉にあたるため、活動を通して気付きを得られれば周りや自分自身の生活もより良くできます。
視野が広がる
福祉活動に参加すると、多くの人々と関わるだけでなく、それぞれが困っていることや改善しなければいけない問題と直面します。
自分の知らなかった問題に触れれば認識を変えることにも繋がるため、新たな価値観を生んで視野も広げられるでしょう。
福祉活動の具体的な5つの例
先述したように福祉活動には特別な決まりがないため、活動の内容もさまざまです。
ここでは、具体的な以下5つの例をご紹介します。
- サロン活動
- 見守り活動
- サポート活動
- 清掃活動
- レクリエーション活動
それぞれ見てみましょう。
サロン活動
サロン活動とは、高齢者や障がいのある方、子育て中の親御さんなど、さまざまな方が集まって交流を深めるための活動です。
たとえば、高齢者を対象としたサロン活動では、さまざまな人と会話することで介護・認知症予防に繋がります。
人間関係が希薄になっている現代、身近な地域の方と交流することで孤立を防ぎ、助け合える関係を構築できるとしてサロン活動が増えています。
見守り活動
見守り活動とは、住み慣れた地域で安心して暮らせるように、互いが見守る関係性を築く活動です。
たとえば、通学中の子ども達に声かけをしたり、高齢者の暮らしぶりを気にかけるなど、見守ることで何気ない変化に気付けます。
変化に気付けば、必要としている支援も行いやすくなるため、トラブルを未然に防ぐことにも繋がります。
サポート活動
サポート活動とは、高齢者や障害のある方など、周りの助けを必要としている方をサポートする活動です。
たとえば、食品や日用品などの必要な物を届ける買い物サポートや、外出時の移動サポートなどがあります。
また、高齢者や障がいのある方のご家族をサポートするために、介護や介助を一時的に交代するなどの活動もあります。
サポート活動は助けを必要としている方を支えるだけでなく、関わりを持つことで孤立や引きこもりの予防にも繋がるのが特徴です。
清掃活動
清掃活動とは、名前の通り地域の美化を図るための活動です。
また、地域を綺麗にするだけではなく、参加者同士が直接顔を合わせることで交流を深める目的もあります。
定期的に開催すれば互いの様子も確認できるため、見守りにも繋がります。
レクリエーション活動
レクリエーション活動とは、娯楽を通して心身の健康や生活を活性化するために行う活動です。
たとえば、地域を散歩したり、グラウンドゴルフや輪投げといった身体を動かすレクリエーションがあります。
また、手芸や料理、書道などのレクリエーションもあり、活動を楽しむことで日々の暮らしを豊かにする狙いがあります。
点字名刺でも福祉活動に参加できる3つの理由
福祉活動の具体例をご紹介しましたが、「なかなか活動の時間が取れない」という方も多いでしょう。
しかし、私たちが日々使用している名刺に「点字」を加えることで、福祉活動への参加ができます。
ここでは、なぜ点字名刺でも福祉活動に参加できるのか、理由を3つご紹介します。
点字名刺は障がいのある方の雇用を生む
近年、障がいのある方の雇用を積極的に進める企業は増えていますが、まだまだ仕事探しに苦労している方は多いのが現状です。
しかし、点字名刺は加工作業を障がい者支援施設で請け負っているため、障がいのある方の雇用につながります。
働きたい方が積極的に関われる仕事なので、点字名刺を使用することで「働きたくても働けない」という問題の解決に繋がります。
障がいのある方の収入アップに繋がる
障がいを持つ方の多くは、シール貼りや内職の下請け作業を中心に行っており、一生懸命に作業を行っても高収入を見込めない問題があります。
収入を増やしたいと思っても、簡単な作業だけではなかなか難しいのが現状です。
しかし、点字加工は細かい作業と点字の知識が必要になる分、シール貼りなどと比べて平均10倍以上の工賃を得られます。
収入アップを期待できれば、障がいのある方のやる気や生きがいにもつながります。
点字名刺を通して福祉活動の輪を広げられる
点字名刺はまだまだ使用している人が少なく、名刺交換時に珍しさから会話が弾むことも多いです。
「どうやって作ったんですか?」などと相手から興味を持たれることもあります。
点字名刺が福祉活動に繋がることを伝えれば、受け取った相手も「作成してみたい」と感じるかもしれません。
点字名刺は、名刺交換を通して福祉活動の輪を広げていくことにも繋がります。
まとめ
本記事では、福祉活動の概要や参加で得られること、具体的な事例、点字名刺について解説しました。
福祉活動と聞くと、「難しそう」「自分でも参加できるの?」と感じる方は多いかもしれませんが、困っている人を助け合いながら暮らしやすい状態に導く行動は、全て福祉活動にあたります。
本格的に活動できないと言う方も、点字名刺を使用するだけで福祉活動に繋がるため、積極的に作成してみてください。