福祉活動にはどんな種類があるんだろう?
福祉活動に参加しようと思っても、どんな種類があるのか分からない方は多いのではないでしょうか。
「どんな活動を選べばいいの?」「参加方法は?」など、さまざまな疑問点があると思います。
そこで本記事では、福祉活動の種類や参加する方法について詳しく解説します。
・福祉活動の種類
・福祉活動に参加するには
・点字名刺の作成が福祉活動に繋がる
身近な参加方法として点字名刺についてもご紹介していますので、福祉活動について知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
福祉活動(福祉ボランティア)の種類
福祉活動と一括りにいっても、さまざまな種類があります。
ここでは、代表的な福祉活動を9つの種類に分けて詳しく解説します。
高齢者への支援活動
高齢者の方への生活支援や、積極的な交流を図るための福祉活動です。
たとえば、高齢者福祉施設に訪問して介助のボランティアをしたり、話をしながら交流を深める傾聴ボランティアなどがあります。
また、施設だけでなく一人暮らしの高齢者宅を定期的に訪問して見守るのも活動の1つです。
支援活動を通して高齢者の孤立を防ぎ、ひきこもりや認知症の予防に繋げるのが狙いです。
障がいのある方への支援活動
障がいのある方への生活支援や交流、技術指導などを行うための福祉活動です。
たとえば、障がい者施設でレクリエーションを企画・実施したり、生活動作の介助などを行います。
また、雇用に繋げるためにさまざまな技術を指導するといった活動もあります。
障がいの度合いに関わらず、全ての方が積極的に参加して生きがいを感じられるようにするのが目的です。
子どもへの支援活動
学校や保育園などの施設を訪問してのレクリエーションや、子育てしている親御さんへの支援も福祉活動の1つです。
たとえば、施設を訪問して絵本の読み聞かせを行ったり、児童館で補助員のボランティアを行うこともあります。
また、子育て中の親御さん同士がコミュニケーションを図れるように、子育てサークルなどの運営も行っています。
未来ある子どもたちを地域の皆で見守り、楽しく生き生きと過ごせるようにするのが活動の目的です。
生活困窮者への支援活動
ホームレスやひとり親家庭など、生活困窮者に対する福祉活動もあります。
たとえば、炊き出しや生活用品の支給、就職へ向けての相談を受けるなどです。
生活困窮者への支援活動は、生活する上で必要な支援を無償で提供し、状況の改善や社会への復帰などを目的としています。
災害で被災された方への支援活動
地震や台風、豪雨などの災害により被災された方への支援も福祉活動です。
たとえば、被災された方が必要としている物資をヒアリングして運搬したり、炊き出しを行って温かい食事を提供するなどがあります。
また、地震時のがれき撤去や洪水による土砂の撤去といったボランティアも活動の1つです。
安心・安全なまちづくりのための活動
子どもから高齢者まで、地域に住む全ての方が安心・安全に過ごせるようにする福祉活動です。
たとえば、通学中の子どもへの声かけや交通安全教室のボランティア、地域のゴミ拾いといった清掃活動があります。
活動を通して地域住民同士が交流を深め、助け合える関係構築を目指します。
イベント・サロン活動
地域で開催されるイベントや交流サロンなども福祉活動に含まれます。
たとえば、地域住民が参加できるマラソン大会や餅つき大会といった企画・運営を行ったり、誰もが気軽に立ち寄れるサロンを開くなどです。
イベントやサロンを通して交流が深まれば、安心・安全なまちづくりにも繋がります。
芸術・文化に関する活動
福祉活動と結びつきにくいように感じますが、芸術や文化に関する活動もあります。
たとえば、伝統文化の継承や普及のために活動を行ったり、美術館や博物館などで展示作品の解説を行うボランティアなどがあります。
参加には専門的な技術も必要ですが、芸術・文化に興味のある方には参加しやすい活動です。
国際交流活動
外国人の方への支援活動や発展途上国への支援なども福祉活動にあたります。
たとえば、外国人の方が日本で就労できるように技術を指導したり、発展途上国への募金、翻訳ボランティアなども活動の1つです。
また、実際に海外へ行き、日本語の授業を行ったり衣服や食料の支援を行うこともあります。
福祉活動(福祉ボランティア)に参加するには
福祉活動の種類を解説しましたが、実際に参加するには以下の3つから探すのがおすすめです。
- 最寄りの社会福祉協議会
- ボランティアセンター
- 地域のイベント
それぞれ解説します。
最寄りの社会福祉協議会を利用する
社会福祉協議会とは、社会福祉活動の推進を目的とした民間組織です。
「社協」と略称で呼ばれることもあり、福祉を向上させるためにさまざまな取り組みを行っています。
たとえば、地域の福祉活動に対して相談や支援をしたり、ボランティアの推進といった取り組みをしています。
各市町村単位で設置されているため、最寄りの社会福祉協議会を利用すれば、福祉活動についての相談や参加ができます。
ボランティアセンターを利用する
ボランティアセンターとは、ボランティアを募集する人とボランティアしたい人を繋ぐ施設です。
先述した社会福祉協議会やNPO法人、大学などが中心となって運営しています。
ボランティアセンターにはボランティアコーディネーターと呼ばれるスタッフが常駐しているため、自分に合う活動を探しやすいのが特徴です。
「どんな活動に参加しよう?」と迷っている方も、まずは相談してみるのと良いでしょう。
地域のイベントを探す
地域で開催されているイベントに直接参加するのも1つの方法です。
たとえば、各市町村のHPでは清掃活動やゴミ拾いなどの参加者を募集していることも多いため、身近なところから福祉活動に参加できます。
また、サロンやレクリエーションなどに参加して交流を深めたり、運営ボランティアをするのもおすすめです。
身近なイベントに参加すれば、自分が住む地域を良くすることに繋がります。
各市町村のHPや広報紙などを確認して、興味のあるイベントに参加してみてください。
点字名刺の作成も福祉活動(福祉ボランティア)に繋がる
ボランティアや地域のイベント以外に、点字名刺の作成でも福祉活動に参加できます。
点字名刺は、会社名・氏名・電話番号の項目などに点字を加えているため、目の見えない方でも情報を得られるのが特徴です。
通常の文字だけの名刺では受け取っても誰の名刺か分かりませんが、点字加工を施していることで誰の名刺なのかすぐに分かります。
目の見えない方でも等しく情報を得られる点字名刺は、福祉活動に繋がる大切なツールです。
点字名刺は障がいのある方の雇用を生む
点字名刺は障がい者支援施設の方に依頼し、加工を施してもらっています。
そのため、点字名刺を作成すると障がいのある方の雇用を生むのが最大の特徴です。
働きたくても働き口がないといった問題の解決にも繋がり、仕事を通して「世の中に貢献している」という喜びを味わえます。
また、これまでシール貼りといった簡単な内職が中心で高収入が見込めなかった仕事も、点字加工作業を行うことで、10倍以上の工賃が得られるのが特徴です。
高収入が期待できればますますやる気もアップし、幸せや生きがいを感じられます。
「誰もが幸せを感じられるように」という福祉の観点からも、点字名刺を作成・使用するのは福祉活動に繋がると言えるでしょう。
まとめ
本記事では、福祉活動(福祉ボランティア)の種類や参加する方法について解説しました。
福祉活動には多くの種類があり、それぞれで目的や求められる内容は異なります。
ただ、どの福祉活動も「人々が幸せを感じられる」ということを目指して行っています。
難しく考えずに、まずは最寄りの社協やボランティアセンターなどから参加できる活動を探してみてはいかがでしょうか。
より気軽に参加できる点字名刺の作成も、ぜひ取り入れてみてください。